服部匠建築設計室

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いします。

昨年末は忙しさに感けてブログを更新できなかったので、ちょっと遅くなりましたが、ここで2010年を振り返りたいと思います。

2010年はいろいろな経験をした1年でした。

まず1つ目は、三重県の耐震診断判定会の委員を務めさせていただいたことです。
昨年4月よりはじめ、約30件ほど審査しました。
さまざまな構造をさまざまな規準に従い、またさまざまな構造設計者の考えに基づき行われたものがあり、すべてが勉強になり、非常にいい経験をさせていただきました。
技術的な勉強にもなりましたが、今携わっている構造設計という業務が、尊い人命を預かる重要な仕事であることを再認識できる貴重な場であったような気がします。
今後、この判定会において、この業務の大切さを伝えていければ、と考えています。

2つ目は、職業訓練校の講師を務めたことです。
こちらの方も4月からはじめ、若い大工さんの卵を相手に、構造力学を教えてきました。
難しい構造計算を教えるというよりも、どちらかと言うと木造の現場を中心とした話が多かったような気がします。
まだ経験の浅い大工さんたちにとっては、木造のイロハの方がおもしろかったようです。
新年早々には期末テストもあり、どれだけ構造に対して興味を持ってくれたか？気になるところです。

3つ目は、本業の構造設計の方で初めて土木構造物の設計をしたことです。
さまざまな土木関係の規準を解読しながらで大変苦労しました。
建築の常識が、土木では非常識。ということも多々ありました。
普段の仕事ではなかなか遭遇することのない貴重な経験ができました。

4つ目は、耐震補強と介護保険の補助金制度を利用したリフォームをしたことです。
それぞれの設計、申請手続き、施工、監理と約3ヶ月の長丁場でした。
すべてを通してやりましたので、納得のいく工事ができました。
お客様にも喜んでいただけたと自負しております。

その他にも、特殊な仮設足場の検討、住宅の擁壁の計算、RCマンションの補修工事、準防火地域での確認申請など、構造設計者としては今まであまり縁のなかった仕事もさせていただき、非常に勉強になりました。

2011年もさらに経験を重ね、成長していきたいと考えております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

2011年1月1日
服部匠建築設計室　代表　服部匠