土台

やっぱり土台は『檜』
現在多く採用されているのが、防腐材が注入された土台(材質は米栂)で大きさは3寸5分角(105mm×105mm)です。
が、やはり構造材は『檜』が1番。湿気に強く、シロアリにも強い。
今回は『東濃ヒノキ』の4寸角(120mm×120mm)を使用。

ちなみに、柱についても同じ材料を使用。
最近は『集成材』がはやりです。
コスト面でお値打ちであるのと、横からの力(例えば、地震)に対して強い。
ただし、湿気には弱く、耐久性にも乏しい。
やはり構造材なので長持ちしないと。
土台、柱がしっかりしていないと、家は長持ちしないでしょう。

強い土台とは?
最近は床下換気のために『基礎パッキン』と呼ばれるものを使う場合が多い。
土台と基礎の間に厚さ2cmの樹脂を挟んで隙間をあけます。
この欠点は、折角基礎をコンクリートで強固にしても、柱から伝わってきた建物の重さが、直接基礎に伝わらないことです。
特に通し柱には大きな重量がかかるため、樹脂の変形や土台へのめりこみへの注意が必要です。
樹脂については安全が確認されているので大きく変形したり、壊れたりすることはないと思いますが、土台についてのめり込みは問題となる場合があります。

今回も基礎パッキン工法を採用しましたが、かかる力を分散させるために、パッキンを部分的に配置するのではなく、連続的に配置しました。

土台へのめり込み対策として、『ほぞ受け鉄骨』(私が勝手に命名しましたが、)を採用。
直接力を伝達する方法としては、昔ながらの『柱落とし』、『長ほぞ』と言う方法があります。
しかし、プレカットにより構造材の刻みを行う現在では、これらを採用するのが難しく、この加工に対応できる工場が限られ、また、この部分だけを現場で加工するとなると、工程的に厳しくなります。
今回は、プレカットの一般的な『短ほぞ』の納まりにて、長ほぞと同じ効果がでるような鉄骨の部材をつくり、これを通し柱の下に挿入して、直接力を伝達することとしました。

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